こんにちは、あゆりんです。
プロ野球ファンをやっていると、ふとしたニュースの見出しに、昔見たことのある名前が登場してドキッとする瞬間があります。
最近だとそのひとつが、「元ソフトバンク捕手・堂上隼人」という名前でした。
ただ、その横に並んでいるのは、
- 不同意わいせつ容疑
- わいせつ未遂
- 再逮捕
- 「逮捕は8回目」
という、あまりにも重い言葉たち。
- 「え、あの堂上隼人?」
- 「確か育成出身のキャッチャーじゃなかったっけ?」
そんなざわついた気持ちのまま、彼のことをもう一度ちゃんとたどってみたくなりました。
横浜で育ち、まわりの支えの中でプロにたどり着いた男
堂上隼人さんは、1982年3月12日生まれ。
神奈川県横浜市神奈川区の出身です。
野球のキャリアをざっと並べると、
- 武相高校
- 横浜商科大学
- 日産自動車(社会人野球)
- 香川オリーブガイナーズ(独立リーグ)
- 2008年育成ドラフトでソフトバンクに入団
という流れ。ポジションは捕手、右投げ右打ち。
いわゆる「エリート一直線!」という感じではなくて、
「諦めずに、場所を変えながら野球を続けてきた人」
という印象のほうが強い経歴です。
高校・大学だけじゃなく、社会人や独立リーグまで含めてここまで野球を続けられるって、本当に簡単なことじゃないんですよね。
- 遠征費
- 用具代
- 私立校の学費
- 地方リーグでの生活
こういう現実的な話を考えると、家族だったり、身近な大人だったり、誰かしらがかなり頑張って支えてきたはずです。
ただし、ネット上の信頼できる情報をどれだけ探しても、
- 「お父さんはどんな仕事をしていたのか」
- 「お母さんはどんな人柄なのか」
- 「兄弟はいるのか」
といった具体的なエピソードは一切出てきません。
「父親がコーチだった」「親も野球経験者だった」みたいなよくある話も、堂上さんについては少なくとも公には語られていないんですよね。
だからここは、勝手に“それっぽい家族像”を作らないでおこう、というのが私のスタンスです。
「きっとこうだろう」と言いたくなる気持ちはありつつも、それはあくまで想像にすぎないので。
香川からソフトバンクへ、メジャーのスカウトも評価した実力
堂上さんの野球人生で、ちょっと胸が熱くなるポイントが「香川オリーブガイナーズ時代」です。
独立リーグ・四国アイランドリーグの香川でプレーしていた頃、ボストン・レッドソックスのスカウトから高く評価され、マイナー契約が打診されたと報じられています。
スカウトのコメントとして紹介されていたのは、
- 守備力の高さ
- キャッチングやリードの良さ
- メジャー40人枠入りも狙えるレベルの守備
といったもの。
「え、そんな評価をもらってたの?」と、正直びっくりしました。
日本ではあまり大きく知られていないけれど、守備のスペシャリストとしては相当な評価を受けていた捕手だったわけです。
結局、ビザなどの問題もあってメジャー行きは実現せず、堂上さんはソフトバンクの育成ドラフト5位としてNPBの世界を選びます。
育成契約からスタートして、そこからはい上がって支配下登録を勝ち取る。
2010年には一軍のグラウンドに立ち、7試合に出場。数字だけ見れば“ちょっと出ただけ”かもしれないけれど、育成出身でここまでたどり着くのは本当に大変です。
「香川からNPB、そしてもしかしたらメジャーまで…」
そんな“夢のライン”が、現実にうっすら見えていた選手だったんですよね。
名前が変わった男:報道に出てくる「美嶋隼人」という氏名
最近のニュースでは、「自称清掃業・美嶋隼人容疑者(元プロ野球選手『堂上隼人』としてプレー)」といった書き方がされています。
つまり、
- 現役時代の登録名は「堂上隼人」
- 最近の報道では「美嶋隼人」という名前で出ている
ということまでは分かります。
ただ、
- どちらが戸籍上の“本名”なのか
- いつ、どういう理由で名前を変えたのか
といったことは、公式なコメントや公的な資料としては見つかりません。
名字が変わる背景には、日本だと
- 結婚や離婚
- 養子縁組
- 家庭裁判所を通した改名
など、いろいろな事情がありえます。
だからつい、「家族との関係になにかあったのかな?」なんて想像してしまうんですが、これは完全に“人間ドラマ的な憶測”の範囲です。
なので、「本名はこっち」「こういう事情で改名したはずだ」といった断定はできません。
「現役時代は堂上、最近の報道では美嶋という名前で出ている」──ここまでが事実として分かるラインです。
結婚している? 子どもは? 家族構成の“空白”
おそらく多くの人が気になっているのが、「結婚していたのか」「妻や子どもはいるのか」という点だと思います。
ネット上の情報をかなり幅広く見てみましたが、
- 公式プロフィールやインタビューで「妻」「子ども」「結婚」などに触れているものは見つからない
- 結婚しているとも、していないとも、どちらも断定できる材料がない
というのが正直なところです。
一部のまとめサイトや噂系の記事では、
- 「実は結婚しているのでは」
- 「隠し妻がいるという話も…」
といった表現も見かけますが、よくよく読むとその多くが「そういう噂もある」レベルの話で、具体的な一次情報(本人の証言・裁判記録など)は出てきません。
なので、
「結婚している/子どもがいる」と言い切ることもできないし、「結婚していない/独身だ」と断定することもできない。
それが、現時点での“事実ベースの答え”になります。
もし家族がいたとしたら、という想像レベルの感情
ここからは完全に「もし」の話です。
事実ではなく、ひとりの人間として考えたときの感情の部分。
もし、堂上さんに妻や子ども、あるいは支えてくれていた両親や兄弟がいたとしたら・・・。
今のニュースを、どんな気持ちで見ているんだろうな、と思わずにはいられません。
- 「元ソフトバンクの捕手」
- 「頑張ってプロまで行った息子(夫/父)」
そうやって誇りに思っていた存在が、今は「不同意わいせつ」「逮捕」「再逮捕」といった見出しとともに名前を出されてしまっている。
自分が親だったら、自分が配偶者だったら、自分が子どもだったら──。
想像するだけで胃がキュッとなります。
ただし、繰り返しになりますが、これは「もし家族がいたら」という前提の想像であって、事実ではありません。
ここだけは線を引いておきたいところです。
プロ野球引退のきっかけになった「2012年の逮捕」
堂上さんの野球人生が大きく崩れ始めたポイントは、多くの人が覚えているとおり2012年の福岡での事件です。
- 2012年8月、強制わいせつ容疑で逮捕
- その後、別件で再逮捕
- ソフトバンク球団は謝罪コメントを出し、契約を解除
- 結果として、この一連の事件が「現役生活の終わり」になった
育成から支配下、そして一軍出場までつかみ取った選手のキャリアが、プレーの結果ではなく、刑事事件によって突然終わる。
野球ファンとしては、本当にやりきれない出来事でした。
「あのときあんな事件がなければ、バックアップ捕手として何年かは一軍に残れていたかもしれない」
そんな“もしも”を考えてしまうのは、人間の性ですよね。
でも同時に、「被害にあった人がいるんだ」という現実からも目を背けてはいけないなと感じます。
引退後の仕事と、繰り返し報じられる性犯罪関連のトラブル
引退後、堂上さんは「清掃業」として働いていたと報じられています。
最近の逮捕記事でも「自称清掃業」と書かれていることが多いです。
そこだけを見ると、「野球を離れて、普通に働きながら暮らしていたのかな」、と思いたくなるんですが、現実は厳しくて、その後も性犯罪に関連するトラブルが何度もニュースになります。
- 2012年の福岡での事件以降も、
- 強制わいせつや不同意わいせつなどの容疑で逮捕・再逮捕が相次ぎ、
- 2020年代に入ってからも、神奈川・横浜周辺での事件で名前が出てしまっている。
そして2025年には、
- 不同意わいせつ容疑で逮捕
- さらに別の女性への不同意わいせつ未遂容疑などで再逮捕
- 「逮捕は8回目」「計11件を立件」などと報じられている
という状況です。
ここで気をつけたいのは、
- すべてがすでに有罪確定した、という意味ではないこと
- どの件が起訴済みで、どの件がまだ捜査段階なのか、個々の詳細までは記事ごとに違うこと
です。
なのでまとめると、
現在も、不同意わいせつなどの容疑で逮捕や再逮捕が相次いでおり、複数の事件で捜査や立件(起訴を含む)が進んでいると報じられている状態
と言うのがいちばんニュアンスとして正確かな、と思います。
「常習犯」というラベルをぽんと貼ってしまうのは簡単ですが、それを私が断定して言うのは違う気がします。
ただ、長年にわたって性犯罪に関するトラブルが繰り返し報じられている人物になってしまっているのは、残念ながら事実です。
「才能」と「人としての成熟」は別物だという、きつい現実
堂上隼人という人をあらためて見つめると、そこにはものすごく強いギャップが見えてきます。
- 独立リーグ時代にはメジャー球団から評価されるほどの守備力
- 育成からはい上がってNPBの一軍マウンドに立った努力と才能
- その一方で、長年にわたって繰り返し報じられる性犯罪関連のトラブル
この両方が、同じひとりの人間の中にある。
「スポーツの才能」と「人間としての成熟」は、やっぱり全然別物なんだな…
と、嫌でも突きつけられる感じがします。
私たちはつい、
- 「プロまで行った選手は人としても立派だろう」
- 「メジャーから声がかかるような選手なら、きっと…」
と、才能と人格をセットで美化してしまいがちです。
でも現実は、「プレーは凄まじくても、人としては危うい」人だって普通にいるわけで。
堂上さんのケースは、まさにその「きつい側面」を見せつけられているようで、正直しんどいです。
家族の話が“空白のまま”だからこそ、勝手に埋めないという選択
今回あらためて調べ直してみて思ったのは、堂上隼人(美嶋隼人)という人の「家族の話」は、とにかく空白が多いということです。
- 両親がどんな人だったか
- 兄弟はいたのか
- 結婚していたのか、子どもはいるのか
こういったことは、少なくとも公になっている範囲では一切分かりません。
だからこそ、
「きっとこういう家庭で育ったんだろう」
「奥さんは今こんな気持ちだろう」
という“物語”を作るのは簡単なんですが、それをやってしまうと、
- 本当は存在しないかもしれない家族を勝手に作ってしまうことになる
- 実在していたとしても、プライバシーを傷つけかねない
という危うさも同時に抱え込むことになります。
なので私は、この件についてはあえて“空白は空白のままにしておく”方を選びたいな、と思いました。
「分からないものは分からない」と認めることも、当事者やその周りの人への最低限の配慮かな、という気がするんです。
それでもやっぱり思ってしまう、「もしあのとき…」という気持ち
最後に、ひとりの野球ファンとしての感情を少しだけ。
香川の独立リーグで評価され、レッドソックスのスカウトから「守備はメジャー級」と言われ、育成からソフトバンクの一軍までのぼりつめた捕手。
もし、2012年のあの事件がなかったら。
もし、どこかのタイミングで自分の性衝動や問題と向き合い、治療や支援につながっていたら。
もし、家族や周りの人が異変に気づいて、別の選択を促せていたら。
「もしも」を並べたところで現実は変わりません。
被害に遭った人たちの恐怖や傷は、ニュースの一行なんかでは表せないほど重いものです。
それでもやっぱり、「才能そのものは間違いなくあった人が、なぜこんな道をたどってしまったのか」ということを考えてしまうし、そこに強い虚しさを感じてしまいます。
まとめ:堂上隼人(美嶋隼人)という“空白と重さ”を抱えた元プロ野球選手
ここまでの話を、あえて短くまとめると、
- 横浜出身、武相高→横浜商科大→日産→香川→ソフトバンクという経歴の捕手
- 独立リーグ時代にはメジャー球団からも高い評価を受けた守備型キャッチャー
- 現役時代は「堂上隼人」、最近の報道では「美嶋隼人」という名前で報じられている
- 家族構成(両親・配偶者・子ども)は、公表された確定情報がほぼゼロ
- 引退後は清掃業として働きながら暮らしていたとされる
- しかし、強制わいせつ・不同意わいせつなどの容疑で逮捕・再逮捕が繰り返し報じられ、現在も複数の事件で捜査・立件が進んでいる状況にある
という、「野球の才能」と「その後の人生」があまりに乖離した人として存在している、ということになります。
明るい家族エピソードや、引退後のさわやかな活動を紹介できればよかったんですが、調べれば調べるほど、出てくるのは重たい現実ばかりで、書いていても正直苦しかったです。
それでも、「名前だけがひとり歩きしている状態」より、何が事実で、何が分からないままなのかを整理しておくことには意味があるんじゃないかな、と思ってこの記事を書きました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント