こんにちは、あゆりんです。
M-1グランプリ2025の決勝進出9組の中に、ついに 「たくろう」 の名前が入りました。
準決勝(2025年12月4日)の結果を受けて、FANYマガジンやQJWebなどでも「決勝進出9組」の1組としてしっかり紹介されています。
正直、「誰この挙動不審なボケとアフロの人?」ってところから入る視聴者も多いと思うんですよね。
でも背景やネタの“世界観”を知ってから見ると、たくろうのM-1決勝は体感5倍くらいおもしろくなるタイプのコンビです。
この記事では、
- まず事実ベースのプロフィール・経歴
- そのうえで「ネタの世界観マップ」(ここは私の考察も込み)
という順番で整理していきます。
少しでも興味がある方は、ぜひ、最後までお付き合いください。
たくろう基本プロフィール(ここは事実パート)
コンビの基本情報
- コンビ名:たくろう
- 所属:吉本興業(よしもと漫才劇場メンバー)
- 結成:2016年3月9日
- 活動拠点:主に関西(よしもと漫才劇場)
メンバー
◆ 赤木 裕(あかぎ ゆう) – ボケ担当
- 生年月日:1991年10月24日
- 出身:滋賀県大津市
- 身長/体重:171cm/48kg
- NSC大阪校37期生
- 趣味:野球、空手、実況パワフルプロ野球、ONE PIECE、滋賀の高校野球
- 特技:ペン回し、空手の板割り、歌
◆ きむらバンド – ツッコミ担当
- 本名:木村 太一
- 生年月日:1990年1月28日
- 出身:愛媛県松山市
- 身長/体重:170cm/60kg
- NSC大阪校36期生
- 趣味:ボートレース、木村拓哉鑑賞、ドライブ、バンド「ジャパハリネット」などの音楽
「赤木=NSC37期」「きむらバンド=NSC36期」の先輩後輩コンビなのもポイントです。
主な賞レース・実績
ここは公式やインタビューで確認できる範囲だけを整理します。
- 2016年
- 結成(3月9日)
- 結成から2ヶ月で「Kakeru翔GP」優勝というエピソードも紹介されています。
- 2018年
- M-1グランプリ2018 準決勝進出
- 第39回ABCお笑いグランプリ 決勝進出
- 第39回 今宮子供えびすマンザイ新人コンクール 新人漫才福笑大賞
- 2019年
- 第8回 ytv漫才新人賞決定戦 準優勝
- 2024年
- NHK上方漫才コンテスト 準優勝(「準優勝」と日刊スポーツが紹介)
- 2025年
- M-1グランプリ2025 決勝進出(初の決勝)
賞レースを見ていくと、
「劇場ではずっと評価されてたけど、地上波で一気に見つかるフェーズにやっと来た」
という流れがハッキリ見えます。
いきなり出てきたニューカマーというより、“満を持してM-1決勝に上がってきたタイプ”ですね。
コンビ名の由来からすでに世界観
「キムタク+イチロー=たくろう」
週プレNEWSのインタビューで、コンビ名の由来ははっきり語られています。
- きむらバンド:木村拓哉(キムタク)の大ファン
- 赤木:野球少年で、イチローに憧れていた
そこから
「木村拓哉の“たく”+イチローの“ろう”で『たくろう』」
というネーミングになったとのこと。
名前だけ聞くと、
- キラキラしたスター性
- ストイックなスーパースター
みたいな雰囲気を想像するのに、実際出てくるのは
- 挙動不審でガリガリな赤木
- アフロパーマ+メガネのきむらバンド
という “怪人ふたり” なわけです。
このギャップ、個人的にはもう 1発目のボケ だと思ってます。
「名前だけ聞いたらイケメン俳優ユニットっぽいのに、実物がこれかい!」という、いい裏切り方。
芸風:「ハイスピード小声漫才」って何者?
芸風については、本人たちと媒体がほぼ共通して
「ハイスピード小声漫才」
と呼んでいます。
- 週プレNEWSの記事タイトル→ “一度聴いたらクセになる「ハイスピード小声漫才」たくろう”
- CH FILESのインタビューで、赤木本人が→ 「“ハイスピード小声漫才”かな」と自分でキャッチコピーをつけている
- 2025年のM-1決勝進出解説ブログでも→ 「テンポが速いのに声量はそこまで張らないスタイル」として紹介
「ハイスピード」の部分(事実+私の感想)
実際にライブや配信動画を見ると分かるんですが、ツッコミの返しがとにかく早いです。
- ボケを待たずに、会話の「嫌な間」を全部潰していく
- でも早口でまくしたてるわけではなく、テンポが細かい
なので、観てる側は
「え、ちょっと待って、今なにが起きた?」
と情報処理が追いつかない感覚になるんですが、それがクセになるんですよね(これ完全に私の感想です)。
「小声」の部分(事実+考察)
普通「ハイスピード漫才」と聞くと、
- 声を張る
- セリフの音量もテンションも高い
イメージがあると思いますが、たくろうは逆で、
- 赤木:ボソボソ気味で、やや自信なさげ
- きむらバンド:ツッコミも怒鳴らず、会話の延長線上のトーン
としてやっているのが特徴だと、多くの紹介記事でも触れられています。
ここからは完全に私の考察なんですが…
テンポは速いのに、音量は大きくない=「隣の席で起きてる会話を盗み聞きしてる感じ」
になっていて、その距離感が “妙にリアルな気まずさ” を生んでるんじゃないかな、と。
キャラクターの世界観
- 赤木=「おどおどした怪人」
- きむら=「アフロのナビゲーター」
日刊スポーツの特集記事では、赤木ははっきりと
「マンゲキの怪人」
と紹介されています。
赤木 裕:挙動不審なのに憎めない
事実として分かっているのは、
- 滋賀県大津市出身の元・野球少年
- 身長171cm/48kgというかなりの細身
- 趣味に「滋賀の高校野球」と書くほど地元愛&野球愛が強い
日刊スポーツの記事でも、「落ち着きがなく、挙動不審」といった表現で描かれていて、“怪人”キャラとしての立ち位置が強調されています。
ここからは私のイメージですが、
すごく根が真面目そうな人が、コミュニケーションでちょっとだけズレ続けてしまった結果、“怪人”と呼ばれるところまで行ってしまった
みたいな、人間くささがあるんですよね。
ネタ中の「えーー……」と考え込む間とか、ほんと絶妙です。
きむらバンド:アフロなのに一番冷静な人
- 愛媛県松山市出身、NSC36期生
- 趣味はボートレース・木村拓哉鑑賞・ドライブなど
- NSC時代に「特徴ないから何か変えろ」と言われてパーマを当て、今のアフロっぽい髪型になったエピソードも週プレに出ています。
マンゲキのブログでも、
赤木のおどおどした言動に対して、きむらバンドの「優しいツッコミ」が特徴
と書かれていて、ツッコミなのに“怒らない”“責めない”スタイルなのがよく分かります。
見た目は一番派手なのに、中身は一番常識人っぽい。
このギャップが、
「この2人が並んでるだけで、もうちょっと面白い」
状態を作ってるんだと思います。
ネタの世界観マップ(ここから一部“考察”多め)
ここからは、
- 実際のネタ分析記事(note など)
- 各種インタビュー
- 実際に目にしたネタの傾向(私の主観)
をもとに「こういうパターンが多いよね」という 世界観マップ を作ってみます。
パターン①:ズレ続ける「会見・インタビュー型」(事実寄り)
note の分析記事が取り上げているのが、いわゆる 「引退会見ネタ」。
- きむらバンド:引退会見の「記者」
- 赤木:会見をする側の芸人
という設定で、
- 記者の質問は一応まとも
- 赤木の答えが、最初から微妙に噛み合わない
- ズレた受け答えをハイスピードで重ねていく
- ラストは「ドアが開かない」といった物理的なトラブルに発展していく
…という流れになっています。
個人的な感想としては、
「情報番組とか記者会見って、本当はこういうズレだらけなんじゃない?」
っていう、ちょっとした“社会風刺味”も感じるネタ構造ですね。
パターン②:日常会話の“ちょいズレ”拡大型(考察多め)
旅行代理店ネタやホストネタを紹介しているブログなどを見ると、「日常やよくあるシチュエーションをベースにしたネタ」も多いです。
特徴としては、
- シチュエーション自体は分かりやすい(旅行代理店・飲み屋・友人同士など)
- 赤木の発言が 1センチずつ常識からズレている
- きむらがそのズレを質問や軽いツッコミで浮き彫りにしていく
という構造。
これはCH FILESのインタビューで、
「普段から別のことを考えてしまうことがあって、その感覚をそのままネタにしている」
と赤木本人が語っていたことと繋がります。
なので、ここは私の考察ですが、
たくろうのネタって、“変な人が変なことを言う”んじゃなくて、“普通の人がほんの少しだけズレてる様子”を拡大して見せてる
感じなんですよね。だから刺さる人にはめちゃくちゃ刺さる。
パターン③:フォーマット崩壊型(事実+予想)
会見ネタでもそうですが、「会見というフォーマット」でスタートしておいて、最後には
- 会見が成立しなくなる
- 場のルールそのものが壊れる
という終わり方をしています。
ここからは完全にM-1決勝への私の予想ですが、
- M-1の4分という尺
- 初見の視聴者にも理解しやすい“フォーマット”の強さ
を考えると、
1本目のネタも「誰でも知ってる場面」(会見・面接・ニュースなど)から入り、最後にそのフォーマットをぶっ壊す構造でくる可能性は高いんじゃないかな
と思っています。
根拠としては、
- 既に会見ネタでそのスタイルが確立している
- 日刊スポーツ記事でも「唯一無二の世界観」として、フォーマットに乗せたボケ構造が評価されている
…あたりですね。
M-1決勝を10倍楽しむための“チェックポイント”
ここは完全に 「こう見るとおもしろいよ」という視点提案+考察 です。
赤木の「えーー…」の長さと使い方
会見ネタの分析でも触れましたが、赤木が答える前に挟む「えーー…」の間は、キャラの自信のなさや、思考の迷走を表現する重要なポイントです。
決勝本番では、
- この「えーー…」が普段より長くなるのか
- 緊張で逆に短くなるのか
- それでもいつものリズムを保てるのか
ここを見るだけで、
- 「あ、今めちゃくちゃ緊張してるな」
- 「いや、劇場通りの空気出せてるな」
みたいな裏側がちょっと見えると思います。
きむらの“ツッコミの角度”
マンゲキのブログなどでは、「赤木のおどおどした言動に対して、きむらバンドの優しいツッコミが特徴」と書かれていますが・・・。
M-1決勝という“全国ネットの勝負の場”で、
- 普段通りの「優しい質問系ツッコミ」を貫くのか
- テレビサイズに寄せて、少しだけ強めのツッコミを増やすのか
このバランスも見どころです。
個人的な予想としては、
土台は普段通りの柔らかさを残しつつ、キメどころだけ「分かりやすい一撃ツッコミ」を混ぜてくる
くらいになるんじゃないかな……と感じています。
オチで「世界がどう壊れるか」
たくろうの面白さって、
- 最初はちゃんとした場面(会見・授業・店など)
- だんだん“会話のズレ”がたまっていく
- 最後にその場そのものが壊れてしまう
この流れにあると思っています。
なので、M-1決勝では
- 最後にどんな形でフォーマットが崩壊するのか
- 逆に“ほんのり余韻系”のオチで来るのか(あえて崩さないパターン)
ここを意識して見ると、他のコンビとの構造の違いがすごく見えやすいはず。
まとめ:世界観を知ってると、たくろうはもっとハマる
ここまで、事実ベースの情報と、そこからの私なりの考察をまとめてきました。
事実として分かっていること
- 2016年結成、吉本興業所属の漫才コンビ
- 赤木裕(滋賀県大津市出身・NSC37期)+きむらバンド(愛媛県松山市出身・NSC36期)の先輩後輩コンビ
- 2018年「第39回今宮子供えびすマンザイ新人コンクール」新人漫才福笑大賞など、劇場で着実に実績を積んできた
- 芸風は本人公認の「ハイスピード小声漫才」
- 赤木は「マンゲキの怪人」と呼ばれる挙動不審キャラ、きむらはアフロなのに冷静ツッコミ
- 2025年ついにM-1グランプリ決勝進出を決めた
そこからの世界観マップ(考察)
- 「ちゃんとしてそうな場」(会見・店・仕事現場)でズレた会話をし続ける
- 赤木の“少しずつズレる答え”と、きむらの“優しい質問ツッコミ”で世界が狂っていく
- 最後にその場のフォーマット自体が壊れるオチが多い
…という感じで整理すると、M-1決勝を観るときに 「あ、今この世界、崩壊に向かってるぞ」 みたいな楽しみ方ができます。
ぜひ、リアタイして、二人の世界観を堪能しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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