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偽カルボナーラとは?本物カルボナーラとの違いと、イタリアが激怒した本当の理由

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こんにちは、あゆりんです。

パスタ好きのみなさん、ちょっと想像してみてください。

いつものように「カルボナーラ食べたいな〜」と思ってニュースを開いたら、

  • 偽カルボナーラにイタリア激怒
  • 料理犯罪だ!

なんて物騒な見出しが並んでいるわけですよ。

思わず、「え、うちの生クリームたっぷりカルボナーラもアウトなの!?」ってなりますよね(笑)。

今回話題になっている「偽カルボナーラ問題」は、ただのグルメネタとか炎上騒ぎ、で片づけるにはもったいないくらい、イタリアのプライド・食文化・お金(ビジネス)がガッツリ絡んだ、かなり奥の深い出来事なんです。

この記事では、

  • 偽カルボナーラってそもそも何なのか?
  • 本物のカルボナーラって、どこまでが「正解」なのか?
  • イタリアがここまでガチギレしている本当の理由は何なのか?

を、ニュースの事実とエピソードを交えながら、できるだけ分かりやすく、ちょっと本音も混ぜつつ解説していきます。

読み終わるころには、あなたの「カルボナーラを見る目」が、ちょっとだけアップデートされているはずです。

少しでも興味がある方は、ぜひ、最後までお付き合いください。

目次

偽カルボナーラ問題をざっくり言うと…

ニュースでも話題になった「偽カルボナーラ」問題。

ざっくり一言で言うと、

EU議会の売店で売られていた、ベルギー製の“カルボナーラソース”に、イタリアがガチギレして「料理犯罪だ!」とまで言い出した事件

です。

ポイントを整理すると、こんな感じ。

  • 問題になったのは、ベルギーのスーパー「Delhaize(デレーズ)」の自社ブランド
  • 場所は、ベルギー・ブリュッセルの「欧州議会(EU議会)の売店」
  • 売られていたのは
    • 「カルボナーラ(Carbonara)」ソース
    • 「アラビアータ(Arrabbiata)」ソース
  • ソース自体はベルギー製なのに、
    ラベルにはイタリア国旗カラーやイタリアっぽいデザイン
  • カルボナーラソースの中身は、
    本来イタリア・ローマで使うグアンチャーレではなく、パンチェッタを使用

これを見つけたイタリアの農相、ロロブリジーダ氏がSNSでブチ切れ

これは“イタリア風”偽物食品の典型だ。こんなのは料理犯罪(culinary crime)だ!

とまで言い、EUの原産地表示ルールなどに抵触していないか、調査を要請しました。

その結果、EU議会側は

  • 問題の商品を売り場から撤去

という対応にまで発展。

…料理の話のはずなのに、すっかり政治・経済レベルの騒動です。

偽カルボナーラとは何か?簡単に定義しておく

今回の文脈で言う「偽カルボナーラ」は、

中身もレシピも“本物のローマ風カルボナーラ”とは違うのに、イタリア国旗や名前で“本場っぽく”見せて売っているカルボナーラ風商品

という意味で使われています。

つまり、

  • 単なる「アレンジレシピ」→ 家やレストランで自由に楽しむぶんにはOK

ではなく、

  • 「本物」「イタリア風」「ローマ風」っぽく見せて商品化しているイタリア側の怒りポイント

ここが大きな違いです。

本物のカルボナーラとは?イタリア・ローマの“正統派レシピ”

せっかくなので、「本物のカルボナーラ」とされるレシピを一度整理しておきます。

ここを押さえておくと、「偽カルボナーラ」と何が違うかもかなり分かりやすくなります。

現代ローマ流・本物カルボナーラの材料

今のローマで“正統派”とされているカルボナーラは、基本的にこうです。

  • パスタ:スパゲッティ、もしくはリガトーニ/ブカティーニなど
  • グアンチャーレ:豚のほほ肉の塩漬け。これが主役
  • 卵:全卵+卵黄、もしくは卵黄のみ
  • チーズ:ペコリーノ・ロマーノ(+好みでパルミジャーノを少し)
  • 黒こしょう

そして、ローマの“ガチ勢”のルールでは、

  • 生クリーム:入れない
  • 牛乳:入れない
  • 玉ねぎ・にんにく:入れない
  • きのこ・ベーコン・ベーコン風の何か:入れない

となっています。

イタリアの料理誌『La Cucina Italiana』なども、今の“定番レシピのルール”として

  • パンチェッタではなくグアンチャーレを使う
  • 生クリーム、にんにく、玉ねぎはNG

とかなりはっきり書いています。

作り方のイメージ

作り方もとてもシンプルですが、ちょっと繊細。

  1. グアンチャーレをじっくり炒めて、脂をしっかり出す
  2. 別ボウルで、卵+チーズ+黒こしょうを混ぜておく
  3. パスタをアルデンテにゆで、グアンチャーレのフライパンへ
  4. 火を止めてから卵チーズソースを入れ、ゆで汁と脂の力でトロっと乳化させる

“ソースを別鍋で煮込んでおく料理”ではなく、

パスタ+グアンチャーレ+卵&チーズを、その場で乳化させて“ソース状”にする料理

というイメージです。

ちょっとだけ補足:昔はイタリアももっと“ゆるかった”

ここで一つだけ、公平のために補足。

実は、カルボナーラの最初期のイタリアのレシピをたどると、

  • パンチェッタを使ったもの
  • グリュイエールチーズを使ったもの
  • にんにくを入れたもの
  • 一時期は生クリーム入りレシピも存在した

…という時代もありました。

つまり、

カルボナーラ=最初からずっと今と同じ“純粋レシピ”だった

わけではなく、歴史の中でいろいろ試されて、今の“ローマ標準形”にまとまってきたという方が実は近いんです。

そのうえで、現代のローマでは、

今のルールこそ“本物・正統派カルボナーラ”だ!

という意識が強くなっている、という感じですね。

偽カルボナーラは本物と何が違うのか?

では、今回の“偽カルボナーラ”ソースは、このローマ流カルボナーラと比べてどこが違ったのか?

① 肉がグアンチャーレではなくパンチェッタ

一番大きなポイントはここです。

  • 本物(ローマ流):グアンチャーレ(豚ほほ肉)
  • 問題の商品:パンチェッタ(豚バラの塩漬け)

パンチェッタもイタリア食材としては立派な存在なんですが、ローマの“本気勢”からすると、

カルボナーラで使うのはグアンチャーレ一択!

という強いこだわりがあります。

世界のレシピサイトでは、

グアンチャーレが手に入らなければパンチェッタで代用OK

と書いてあるものも多いので、実際には「グアンチャーレじゃないのは絶対ダメ」と言い切るのも極端すぎる、という見方もあります。

でも、今回イタリア側が怒っているのは、

代用品のパンチェッタを使っているのに、イタリア国旗をつけて“本物ぽく”売っている

という点が大きいと思っておいた方が分かりやすいです。

② 「その場で作る料理」ではなく、「瓶入りの工業製品」

カルボナーラはもともと、

  • 生卵
  • チーズ
  • パスタのゆで汁
  • グアンチャーレの脂

という「その場で混ぜて完成するソース」です。

一方、問題のカルボナーラソースは、

  • 常温保存ができる瓶入りソース
  • すでにトロっとしたクリーム状に仕上がっている
  • 保存のための加熱・安定剤なども使われているはず

という、工業製品としての“カルボナーラ風ソース”

これはもう、イタリア人からすると

カルボナーラ“味のソース”ではあるけど、料理としてのカルボナーラとは別物だよね?

という感覚になります。

③ イタリア国旗&イタリアっぽいデザインのラベル

さらにややこしいのがここ。

  • 製造はベルギー
  • でもラベルはイタリア国旗カラー&イタリアっぽいフォントやデザイン

イタリアでは、こういう商品を

Italian sounding(イタリアっぽく“聞こえる”商品)

と呼んでいて、これがまた大問題になっています。

イタリアの農業団体の試算では、

  • 世界中に出回る「イタリア風食品」の3分の2以上が“実はイタリアとは無関係”
  • それによって、本物のイタリア製品が被る経済的損失は、年間1200億ユーロ(約20兆円)規模

とも言われています。

今回の偽カルボナーラも、その一種と見なされているわけです。

なぜイタリアはここまで激怒しているのか?

ここからが本題ですね。

「パンチェッタくらいでそんな怒る!?」という感覚、正直、日本人からするとあります。

でも、背景を知ると、イタリアがここまで本気なのも少し理解しやすくなります。

理由① 料理は“国のアイデンティティ”だから

イタリアにとって

  • ピザ
  • パスタ
  • ジェラート
  • エスプレッソ

みたいな料理は、ただの食べ物ではなくて、

「国の顔」「文化の象徴」

なんですよね。

だから、

  • クリームたっぷりカルボナーラ
  • 具だくさんボロネーゼ
  • 謎トッピングまみれピザ

みたいな「なんちゃってイタリアン」が、“本物ぽい顔”をして世界に広まると、かなりイラッとくるわけです。

日本で例えるなら、

  • 「寿司」と名乗りつつ、ご飯は甘いケーキ&ネタがグミ
  • 「和牛風」と書きながら、実は全然関係ない外国産の肉

みたいなものが世界中にあふれていたら…。

「ちょっと待って」と言いたくなる気持ち、なんとなく分かりますよね。

理由② ちょうど今「イタリア料理」をユネスコ無形文化遺産に申請中

実はイタリア、いま本気で

「イタリア料理」全体をユネスコの無形文化遺産に登録してもらおう

と動いています。

  • すでに正式に申請済み
  • 専門家委員会からは「登録を勧告」というポジティブな評価も出ている
  • 2025年12月の会合で、最終決定が下される予定

という、かなり本気モード。

そんなタイミングで、

EU議会のど真ん中で“偽カルボナーラ”がイタリア国旗付きで売られていた

というのは、イタリア側からすると

よりによって今!しかもEUの象徴みたいな場所で!?

という、大変よろしくないシチュエーションなわけです。

政治家としては、

  • ここで強く抗議しておけば→ 「本物のイタリア料理を守る国」という印象をアピールできる
  • 逆に黙っていると→ 「イタリア自身が伝統に無頓着」と見られかねない

という計算もあるはず。

いい意味でも悪い意味でも、「料理」がちゃんと政治カードになっているんですよね。

理由③ 偽物イタリアンに“市場を奪われている”という現実

もう一つ、かなりシビアな理由がお金の話

さっき書いた通り、

  • “Italian sounding(イタリアっぽいけど実は別物)”商品は世界中にあふれている
  • それが、本物のイタリア産食品の利益をごっそり奪っている→ 損失は年間1200億ユーロ規模とも

というわけで、これはもう立派な経済問題です。

今回のケースは、

  • 舞台:EU議会(めちゃくちゃ象徴的な場所)
  • 商品:明らかに“イタリアっぽさ”を前面に押し出した偽イタリアン
  • 論点:原産地表示ルールに反していないか?

という、「イタリアがずっと問題にしてきたテーマ」が全部そろっている案件でした。

だからこそ農相は、

これは絶対に見過ごせない

と、かなり強い言葉で“偽カルボナーラ”を叩いた、と考えるのが自然です。

日本のカルボナーラは“料理犯罪”なの?問題

ここまで読むと、

え、うちで作ってる生クリームたっぷりカルボナーラって…犯罪なの…?

と若干不安になるかもしれません(笑)。

結論から言うと、

家や日本のレストランで楽しむぶんには、全然問題ないです。

ローマのシェフがキレているのは、

  • レシピの自由なアレンジそのもの…ではなく、
  • それを“本物”“伝統的”みたいな顔をして売ること

に対して、です。

日本で、

  • ベーコン
  • 生クリーム
  • 玉ねぎ
  • きのこ

を入れた“カルボナーラ風クリームパスタ”を食べるのは、誰も止めませんし、イタリア人もいちいち怒りません。

ただし、もしそれを海外で

これが“本場ローマの伝統カルボナーラ”です!

と言って売り出したら、今回みたいに炎上する可能性はある…というイメージです。

個人的には、

  • 日本で普段食べてるのは「日本式クリームカルボナーラ」
  • ローマに行ったら「本物のローマ風カルボナーラ」を一度体験してみる

くらいに分けて考えるのが、一番ハッピーだと思います。

まとめ:偽カルボナーラ問題は「食×プライド×ビジネス」の三重奏

最後に、ポイントを整理すると…

偽カルボナーラとは?

  • ベルギーのスーパー「Delhaize」製の、瓶入りカルボナーラソース
  • EU議会の売店で販売されていた
  • 肉はグアンチャーレではなくパンチェッタ
  • ラベルはイタリア国旗カラー&イタリア風デザイン
  • これを見たイタリア農相が「料理犯罪」と批判し、調査を要請 → 商品撤去

本物カルボナーラとの違いは?

  • ローマ流“本物カルボナーラ”は
    • パスタ
    • グアンチャーレ
    • ペコリーノ・ロマーノ
    • 黒こしょう
      が基本
  • 生クリーム・にんにく・玉ねぎは、今のローマの“正統派ルール”ではNG
  • カルボナーラは本来、その場で卵とチーズを絡めて作る料理であり、瓶詰めの長期保存ソースとは発想がかなり違う

なぜイタリアは激怒したのか?

  • 料理を「国のアイデンティティ」として本気で守りたいから
  • ちょうど「イタリア料理」全体をユネスコ無形文化遺産に申請中というタイミングだったから
  • Italian sounding 商品が巨大市場になっていて、本物が損をしているという現実があるから
  • その象徴のような商品が、EU議会のど真ん中で売られていたから

偽カルボナーラ問題を調べてみて、私が一番面白いなと思ったのは、「カルボナーラ一皿」をめぐって、ここまで文化・政治・ビジネスが絡むんだ…ということです。

  • 家で作るふつうのカルボナーラは、好きにアレンジして楽しめばいい
  • でも、“本物”“伝統”を名乗るなら、それなりの覚悟とリスペクトが必要

という、ちょっとした“世界の見る目のテスト”みたいなテーマなんですよね。

今後の動きにも、引き続き注視していきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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