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【ペリリュー ─楽園のゲルニカ─は実話?】調べてわかった“フィクションなのに限りなく史実”な理由

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こんにちは、あゆりんです。

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─って、実話なの?

この疑問、めちゃくちゃ多いんです。

読めば読むほどリアルで、胸が痛いほど“本当にあった戦場”っぽい…。

でもキャラクターは三頭身の可愛い絵柄で、なんだか不思議ですよね。

この記事では、ネット上の公的情報・インタビュー・戦史資料などをもとに、

  • どこまで本当で
  • どこからフィクションなのか
  • 読む前に知っておくとより深く刺さるポイントは何か

を、私の感想も交えながら“わかりやすい言葉で”まとめていきます。

少しでも興味がある方は、ぜひ、最後までお付き合いください。

目次

結論:特定の誰かの実話ではない!でも「戦場の出来事・状況」はガチ史実に沿っている

まず最初にハッキリ言うと、

✔ 登場人物=全員フィクション(ただし守備隊長だけ実在モデルあり)
✔ 戦場の状況=ほぼ史実そのまま
✔ ストーリー全体=史実に寄り添って構成されたフィクション

です。

Wikipediaにも公式にも、

ペリリューの戦いの史実を参考にしたフィクション

と明記されています。

さらに、作者・武田一義さんのインタビューでも

  • キャラは創作
  • 史実や証言を徹底的に調べて再構築した

と語られており、この点はかなり明確です。

そもそも【ペリリュー ─楽園のゲルニカ─】ってどんな作品?

  • 作者:武田一義
  • 原案協力:平塚柾緒(太平洋戦争研究会)
  • 掲載:ヤングアニマル(白泉社)
  • 連載期間:2016年〜2021年
  • 単行本:全11巻
  • 外伝:2022年〜、全4巻で完結

舞台は太平洋戦争末期のパラオ・ペリリュー島

漫画家志望の一等兵・田丸均(※モデルなしの創作キャラ)が、美しい南国の島で、一転して“極限の地獄”を生き抜く物語です。

そして特徴的なのが、

  • キャラは三頭身で可愛い
  • 内容は戦争の凄惨さをガチ描写

という、強烈なギャップ。

作者自身が「読者が最後まで読めるよう、絵柄をあえて柔らかくした」と語るほどで、その「かわいい×地獄」の対比が読む側の感情を容赦なく揺さぶってきます。

どこまでが史実? どこからが創作?

ここが一番気になる部分だと思うので、
史実に基づく部分と創作部分をハッキリ仕分けします。

【史実】として描かれている部分

ペリリュー島の戦い(1944年9月〜11月)

これは歴史に残る激戦です。

  • 米軍:パラオ作戦全体で 約4万7千人規模(その一部がペリリュー島に上陸)
  • 日本軍:守備隊 約1万人

アメリカ軍の目的は、フィリピン作戦のために日本軍の飛行場をつぶすこと。

日本軍は「少しでも米軍を足止めするための持久戦」を選び、島中央部の山岳地帯に複雑な洞窟陣地を築いていました。

作品でも、この洞窟での戦いが重苦しいほどリアルに描かれています。

日本軍の大半が戦死し、“生還はごくわずか”

史料では、

  • 戦死者:1万数百人規模
  • 捕虜:約300人
  • 一部の研究では「最終的な生還者は34人」とされる

という、まさに「ほぼ全滅」。

原案協力の平塚柾緒さんも、“生還した34人”に直接取材して著書を書いています。

その証言群が、漫画のリアリティの核になっていると言えます。

終戦後も洞窟で潜伏を続けた兵士たち(史実)

作品にも影響している史実として、

日本の終戦(1945年8月)後も、兵士34人は洞窟で潜伏し続け、ついに投降したのは1947年4月22日。

つまり、

  • 終戦後:約1年8ヶ月
  • 戦い開始から:約2年半近く

もの間、ジャングルと洞窟で生き延びていたことになります。

この部分は作品でも重要なテーマとして扱われています。

【フィクション】として脚色されている部分

主人公・田丸均

漫画家志望の青年という設定は完全な創作。

「特定の誰か」ではなく、“戦場にいた若者たちの記憶を象徴するキャラ”として作られています。

実際、多くの従軍記録には、

  • 戦場でも日常の会話をする
  • 家族の話をする
  • 将来を夢見る

といった若者らしい姿が描かれており、田丸のキャラはその集合体のように感じます。

功績係として戦友の最期を記録する、という設定

史実として「功績調査」という任務は存在しましたが、

  • “漫画家志望の青年が任される”
  • “田丸のような形での記録係”

という部分はおそらく創作です。

ただ、実際に“書ける兵士が記録係を兼ねた”例はあるため、史実からのインスパイアと言えます。

キャラ同士のやり取り・ドラマ部分

吉敷との掛け合いや、分隊の日常会話などは創作です。

ただし、兵士の証言集を読むと驚くほど似たテンションが残っているので、“リアルを感じるフィクション”になっているのだと思います。

実話じゃないのになぜ「実話のように感じる」のか?

私はこの作品を読んでいて、何度も「これ本当にあった話じゃない?」と思いました。
その理由は大きく3つあると思っています。

史実の時系列・戦況をほぼ忠実になぞっている

戦場の描写・進行・絶望感は、戦史資料とほぼ一致します。
米軍の進撃、日本軍の孤立、洞窟での飢えと病気…。
史実を読んだときの「これ、漫画のまんまじゃん」という感覚が強いです。

原案協力・証言ベースの取材がガチ

平塚柾緒さんは、ペリリューの生還兵全員に取材したことで知られています。

その証言から感じる“息遣い”みたいなものが、漫画の随所に染みています。

かわいい絵柄によって、逆に現実味が出ている

これが一番不思議ですが、凄惨な戦場を“そのままの絵柄”で描いたら、読者が耐えられない。

三頭身のキャラだからこそ、読者がページを閉じずに“人間を見続けられる”ので、結果としてリアルが際立つんです。

「親しみやすい絵柄で地獄を見る」これが本作ならではの体験だと思います。

『ペリリュー』を読む前に知っておきたい、3つのポイント

登場人物は創作

→ “こういう人たちが実際にいたであろう”という象徴。

戦場の状況はほぼ史実

→ 兵力・作戦・洞窟戦・餓死・病死などは資料に基づいている。

本作は“史実そのまま”ではなく、“史実の中に生きた若者を想像させる物語”

→ 読みやすいのに重い。かわいいのに痛い。

そんな独特の読後感はここから来ていると思います。

まとめ:実話ではない。でも「真実」に近い。

  • 田丸たちの物語=フィクション
  • 戦いの流れ・環境・苦しみ=史実に忠実

この2つが合わさることで、『ペリリュー ─楽園のゲルニカ─』は唯一無二の戦争漫画になっています。

読んだあと、「この島で本当にこんな若者がいたんだろうな」と自然に思えるのが、この作品の凄みだと感じています。

もしあなたが、

  • “戦争ものは重すぎて読めない…”
  • “でも、いつかちゃんと向き合いたい”

と思っているなら、『ペリリュー』はとても良い入口になるはずです。

三頭身のキャラたちが、あなたの手を引いて戦場へ連れていってくれます。

そして最後に、静かに語りかけてきます。

「ここで本当に、こんな人たちが、生きて、死んでいたんだよ」と。

ぜひ、ご自身の目で確かめてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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